国際結婚のための手続き
最近は国際結婚を希望する人も若い世代では増えているようです。
「ダーリンは外国人」のように国際結婚について細かく記したマンガやドラマが人気になっていることもあり、過去に比べて国際結婚に対してのイメージはかなり身近なものになってきています。
ですが例えば仮にいまお付き合いをしている外国の方がいたとして、その人と結婚をするとなったとき、まず最初に何をすればいいかということについては、おそらくほとんどの人は即答をすることができないのではないかと思います。
日本人同士であれば、もよりの役所に行って婚姻届をもらいそこに必要事項を記載して提出をすればよいのですが、国際結婚の場合にはそう単純には終わりません。
もし将来的に国際結婚をしたいという人は、それぞれの国によって微妙に異なる婚姻についての制度も勉強をしておいた方がよいでしょう。
また結婚をしたという事実に付属する法律的効果についても国によってまた少しずつ異なるので、結婚を決めるときにはその点もしっかりと踏まえておくことを強くおすすめします。
国際結婚の場合の挙式について
結婚そのものの手続きもそうですが、もう一つ気になるのが国際結婚のときの挙式方法です。
結婚式という風習は万国共通のような気がしてしまいますが、実際にはその国によってかなり習慣が異なります。
日本においてはもともとは神道式や仏式での挙式が行われていたところ、キリスト教風のチャペルウェディングが輸入されてきたという変わった文化があります。
ですがそうしたチャペルウェディングはあくまでも形だけを真似たものなので、もし結婚相手の外国人が宗教的な背景が厳しい国の人であったときには、一見同じようでもかなり異なる方法での挙式をすることになります。
結婚式そのものを挙げるということについては、どの国の人が相手でも同じように行われるようです。
しかし結婚式をそれぞれの国で2回に分けて行うというような人は少数派となっており、ほとんどの場合いずれかの国で1回だけ行います。
そのためもし自分の家族や友人なども挙式・披露宴に招待したいというときにはきちんと準備やお知らせをしておいた方がよいでしょう。
意外に海外では日本式の衣装が好まれる
日本にいると神道式や仏式で用いられるような白無垢や婚礼着物はなんとなく古めかしいイメージがありますが、海外から見るとそれらはむしろ新鮮に写ったりします。
実際に国際結婚をした人の話を集めてみると、一応はチャペルウェディングによるキリスト教式の式をしてはいるものの、そのときの衣装としてはウェディングドレスよりも着物を着用してほしいと希望されたというふうな意見がよく聞かれます。
日本人にとってアメリカ人や英国人といったその国の人との結婚が、その国らしさをブランドとして感じているように、相手にとっても「日本」という国が一つのブランドになっているということでしょう。
また海外においては日本にあまり見られないようなゲストハウスウエディングやレストランウエディングもよく行われる方法です。
まずはどの国で挙式をするかということから考え、それからお互いの宗教観などを確認しつつどのような方式で式を挙げるかを決めていくというのがよいやり方ですね。